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新英語教育研究会神奈川支部HP

新英語教育研究会神奈川支部HP

2003年度

神奈川支部活動報告 2003.9~2004.7

■2003.4.19 4月例会 参加人数:18
●実践報告(高校):「初めて教えたオーラルB!」
                 冠木[かぶき]友紀子さん(成城学園高校)
・日常会話中心の教科書を用いて話の内容を表にまとめる、パラフレーズする、などの発展的テクニックに挑戦している冠木さん。オーストラリアのテレビ番組を使った実践、見応えがありました。
●実践報告(中学):
「受動態を使って戦争の事実に迫る」佐藤江都子さん(横須賀市立馬堀中)
「9.11以降、世界平和について考える」関根光子さん(横須賀市立神明中)
・教師として生徒に対して「なにを」「どのように」教材を提示するかについて熱い議論がありました。方向性や思いはほぼ全員近いものを持っていると思うのですが、充実感というより疲れが残りました。これは日本では議論を深めて分かり合うのが苦手なせいなのかな、とも感じました。
 one-sided(一方的)な提示にならないようにするにはどうしたらいいのか? 教師は「これでいいんだ」と、留まってしまうことなく、「どうしたら、どうしたら…」と心で問い返していかなくてはいけないと感じました。

2003.5.24 5月春の1日研修会 横浜:神奈川県民サポートセンターにて
参加人数:21
●ワークショップ:神奈川新英研の事務局の3人によるワークショップ。
・和田さん:「冠詞の用法」(2003全国大会の文法分科会のプレレポート)
・中村康雄さん:「シャドーイング」(shadowing) テープの後についてテキストを見ないで行う。その時にペアワークにして、片方ができているかどうかを評価する。
・棚谷さん:「すごろく」 
●講演:「コミュニケーションを重視した授業と評価」
                 長(おさ)勝彦さん(日本女子大学講師)
・相対評価から絶対評価へ。「絶対評価」自体がわるいわけではないのだけれど、この言葉を聞くと、なぜか議論が沸騰してしまうようです。「選別のための評価ではなく、生徒を励ます評価でありたいと願うだけでなく、まずどう変わるのかを教員が説明できるだけの知識を持つことが必要です。」と、昨年の会報にも書きました。長先生は長時間に渡り丁寧に解説してくださいました。
●実践報告(大学):「中学・高校・大学、それぞれの音読指導 洋楽や洋画を使って」
                 鈴木 政浩さん(西武文理大)
・会報作成をしていて、去年の5月の研修会のレポーター根岸恒雄さん(熊谷市立熊谷東中)の「優れた自己表現(output)のためには質の高いinputが必要」という言葉が目に入りました。鈴木先生の実践はまさにこの言葉に違わないものです。映画を用いて知的関心に応えながら、大人である彼らの自尊心に配慮しつつ「音読」に取り組ませ、そして「できた」という実感をつかませる。今後の鈴木先生の音読に向いた教材の発掘・開発に期待しています。

■2003.6.21 6月例会 参加人数:11
●ワークショップ+実践報告「自分の色  自己表現と国際交流をはかって」
                 サラ・ブロックさん(文京女子大学)
・前任校の東大付属での実践。当日は参加者はポスターカラーと絵筆で格闘しながら「自分の色」をあれかこれかと作ったり、他の参加者の作る色に見入ったり、自分が選んだ色の和名や英語名に感心したり、そのあとペアワークのインタビューでも思わぬ発見ありで…、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

■2003.7.19 7月例会 参加人数:11
●実践報告(高校):「会話・読解に生かせる中学・高校英文法指導の提案 冠詞と助動詞」                和田 さつきさん(東大附属中学・高校)
・全国大会第3分科会(文法)のプレレポート。冠詞の使い方では(1)無冠詞(2)a / an / some(3)theの3つに分類。 例えばGive me water.とGive me some water. この2文はどう違うのか? そのキーになるのが対比の有無。「対比説明する【無冠詞】」「対比を防ぐ【a/ an / some】」という場合分けで明快に解説しました。
●実践報告(高校):「生徒の実態に根ざした授業をめざして アクションリサーチで授業改善の意欲を継続」           杉田 幹彦さん(外語短大付属高校)
・高校2年生に「英検3級」程度の力をつけることを目標に、アクション・リサーチの手法を使いながら、仮説を立てその検証を行うという形で授業改善をはかっていった1年間の取り組みの紹介。2年前の1日研修会での佐野正之先生の講演内容をどのように中学・高校の現場で活かせるのかを参加者とともに考えました。
●実践報告(中学):「検定教科書の創造的な扱い方、ハゲワシと少女 その他2つ」
                 吉牟田 聡美さん(森村学園中学・高校)
 全国大会第1分科会(教科書・自主教材)のプレレポート。検定教科書の教材・話題をきっかけにさらにひろい世界に子供達の目を向けさせようというねらいのもと考えたレッスンプランです。

■2003.6の編集後記より:おすすめ英語番組『ライオンたちとイングリッシュ』
 このテレビ番組は昔のセサミストリートを彷彿とさせる、抜群の面白さだ。図書館司書をしているライオン家族のところに、『パンドラの箱』のパンドラや『狼と少年』のうそつき少年など、物語世界のいろいろなゲストが来る。
 笑ってしまったのはシリーズで挿入されている、「silent e」[サイレント・イー](黙字のe)の歌。擬人化された母音たち(aeiou)は犯人の「サイレント・イー」に脅えている。それは母音の後にeがつくと「アエイオウ」の発音が「エイ・イー・アイ・オウ・ユー」に変身させられてしまうからだという。cub(子ライオン)はcube(立体)へ、twin(双子)はtwine(カゴ)へと大変身。困り果てた母音たちの訴えで「サイレント・イー」は逮捕されて牢屋に入る。見回りに来た警官の胸元にあるピンを見せてくれと言う「サイレント・イー」。警官が気を許して、pin(針)を手渡したらpine(松の木)に変身させ、スルスルと木に登って牢屋の窓から逃走してしまう、というのがオチ。英語って、いいなーと久しぶりに思わせてくれた番組だ。
(NHK教育 木曜日午前6:45~7:10/土曜日午後3:35~4:00)



■2003.9.20 9月例会 参加人数:9
●夏休みの研修報告
・大豆生田さん:中国旅行の報告
・棚谷さん:「韓国ビデオ報告」+双六で英語クイズ
●実践報告(中学):「秋の新作『世界に一つだけの花SP 基本文発展編』」
                     泉 康夫さん(川崎市立東橘中学)
・ SMAPの「世界に一つだけの花」とカンボジアと地雷とサニーちゃんの「地雷ではなく、花を下さい」が合体した、基本文発展編の活動を紹介。

■2003.10.18 10月例会 参加人数:16
●実践報告(高校):「通訳技術で教員の英語力ブラッシュアップ!」
                 冠木[かぶき] 友紀子さん(成城学園高校)
・ 自己紹介を英語通訳する。ストップウォッチで「45秒。では通訳、お願いします」。参加者、ドキドキ。続くShadowingではしどろもどろ。いい刺激になった報告でした。
●ミニレポート:「イギリスの地方の英語」
             吉牟田[よしむた] 聡美さん(森村学園中学・高校)
・ イギリスで青蛍石(fluolight)の産地を訪れた吉牟田さん。そのときのガイドさんの説明をMDで録音してきてくれました。参加者一同で聞き取りしました。
●実践報告(中学):「中学3年生の少人数クラスのとりくみ」
                榎本 美津子さん(横浜市立若葉台西中学校)
・ 1クラスを2分割した少人数クラスを2人の教員で持つ場合、同じ比重で責任を持つことも考えられますが、榎本先生の学校では担当学年の人が「主」となり、もう一人は他学年からのヘルプで来るのであくまでも「従」。そこでうまく機能しているように感じました。

■2003.11.15 11月例会 参加人数:10
●実践報告(中学):「イギリスを知るには」
                吉牟田 聡美さん(森村学園中学・高校)
・ 私学は特長を出し、生き残りをはかっているといわれます。森村学園では中3でイギリス修学旅行を企画しています。いかに生徒に動機付けするか。吉牟田先生はさまざまな工夫されています。
●実践報告(高校):「読みの指導:同時通訳読み」
                中村 康雄さん(住吉高校)
・ 中村先生が紹介された「音声指導」。その追実践が例会参加者にじわじわっと広がりつつあります。これからも実践を続けられ、どういう教材が音読に向いているのか研究していただきたいと思います。

■2003.12.20 12月例会 参加人数:16
●実践報告(中学):「生徒とつくる英語の授業   特に苦手な生徒に焦点をあてて 」
                 矢作 富男さん(横浜市立並木中学校)
・ 一つのクラスにいろいろな生徒がいる公立中学。その中で全員を巻き込む授業をどのように作っていったらよいか。授業についていけない生徒をどのような手段をとれば、授業に生き生きと参加させることができるかを具体的な指導法を紹介。
・ 矢作先生による学校紹介文:「八景島シーパラダイスのそば。埋め立て地に出来た学校。99%団地。他者への見方がきついところあり」。(学校のそばの住宅街にはスーパーのジャスコしかなく、文房具店などの小売店がない。矢作先生の形容をそのままお借りすると、「宇宙都市」のようだそうです。並木中を対象とした専門塾があり、生徒8割塾通い。)

●実践報告(高校):「橘学苑新教育課程づくりの中で問われているもの  
            橘英語科実践の過程と今後の課題」
                 小泉 香織さん(私立橘女子高校)
主任となって6年目の小泉さん。国際コースの新設やシラバス作りなど、課題が山積み。持ち前のバイタリティと探求心と英語科のチームワークでこの難局を乗り切れますように!

■2004.2.21 2月例会 参加人数:13
●夏休みの研修報告
・ 日比さん:What happened during this summer vacation?
中3に時事に関する英問英答の3択。
Q1: Where did a lot of earthquakes happen in July?
a. Miyazaki b. Miyagi c. Miyajima A1: b. Miyagi
Q2: Where was the World Athlete Championships held this summer?
a. Paris b. Barcelona c. Yokohama A2: a. Paris
・ 萩原さん:「つっこみリーディング」Wh-疑問や一部を入れ替えて「つっこみ」を入れる[福島の畑中豊さんが実践していたもの]
 生徒:….in Canada.
 教師:In the US?
 生徒:No, in Canada
 教師:Pardon?
 生徒:(全文を読み直す。)
・ 中村さん:意味の区切れで読むためのプリント
・ 棚谷さん:インターネットからとった教材
・ 大豆生田さん:ワークシート
・ 泉さん:文法事項の前さばき:「成績1の生徒も必死に覚えて言おうとする」が、「理解を高めることにはほとんど効果がない」(!)と泉先生は謙遜されていますが、文法を勉強している気にさせる「お唱え」の紹介。
Canの歌:(サクマのキャンロップの節で) can  can cannot cannot 
 can  can cannot できる できない cannot 
I can You can He can She can  We can  They can cannot
 can  can cannot できる できない cannot 
●実践報告(中学):「初めて継続的に取り組んだ週刊5文日記」
              日比 和子さん(大和市立引地台中学校)
・ 中3で1、2学期を通して、毎週5文日記に取り組んだ日比先生。レポートを伺っていて「継続は力なり」ということばが浮かんできました。生徒も先生もたいへんだったと思いますが、成功のカギは日記を始めに小冊子にして始めたことだと思います。最後にどういう形で手元に残るか。そこを考えてスタートするというお手本になったと思います。

■2003.3.13 3月例会 参加人数:13
●実践報告(中学):『新任1年目の取り組み 「使える英語」を身に付けさせるために』
                  城[しろ]由美子さん(蕨市立東中)
・ 新任1年目ではありますが、実際には、臨任[臨時的任用教員]で培った経験とさまざまな研修で得た知識と技術をお持ちの城さん。神奈川の先生方が研修に参加した先々で城さんに会いました、とおっしゃっていました。これまでの努力がこの1年で花開きました。ますますの充実を期待しています。
●実践報告(高校):「導入時に英字新聞記事を使った授業の取り組み」
                 森 延生さん(東横学園大倉山高校)
・ ここ3年、恒例となっているMr.モーリーのレポート。例会後の感想には申し合わせたように「森節」というフレーズが。「パワーポイント」というデジタル機器を駆使しながらも、アナログな魅力が満載。真似できない独特のtalkとvoice。紙面でお伝えできないのが残念です、ほんとうに。生の「森節」を次回も楽しみにしています!





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